【 和美 】「よっ、少年。久しぶり……ん、待てよ? このコーナーに出るのは初めてだから初めましての方がいいのか? まあ、そんな細かいことはどうでもいいんだが……」
【 賀曽利 】「どうでもよくありません。挨拶は物事の基本なんですから、きちんとしてください」
【 和美 】「ふっ、相変わらず堅いなぁ、会長は」
【 賀曽利 】「和美さんがナンパ過ぎるんです! それと……私は会長ではなく、副会長……いいえ、元副会長ですから間違わないでください」
【 賀曽利 】「霧島さん達から引き継いだ大切なコーナーですから、真面目にお願いします(キラン!)」
【 和美 】「了解、了解。はは、よくわかってるよ、会長」
【 賀曽利 】「……ふぅ、本当にわかってるのかしら……さすがは霧島さんの師匠だけあるわね」
【 和美 】「ん? なにか言ったかい?」
【 賀曽利 】「いいえ、何でもありません。さあ、前置きはこのくらいにして、そろそろセールストークを始めましょう」
【 和美 】「ん、ああ、そうだな。それじゃ、始めようか」
【 賀曽利 】「こほん。それではセールポイントそのBを紹介させて頂きます」
【 和美 】「まあ、前回までに深月達があれこれと目玉を紹介したと思うんだが……ズバリ! あまたある目玉の中で最大の目玉は――」
【 賀曽利 】「私、賀曽利優子と――」


【 和美 】「この平沢和美がヒロインとして新たに攻略対象になったということだろうな」


【 賀曽利 】「最大の目玉かどうかわかりませんけど、みなさんの要望が高かったのも事実……」
【 和美 】「そういうわけで、だ。単なる脇役だった私達二人が新たに準ヒロインに昇格……Hシーンありの攻略対象キャラとなったわけだ」
【 賀曽利 】「まあ、エッチなシーンが見たいという意見は少しひっかかったけど……とりあえず、お礼は言っておくわ」
【 和美 】「ふっ、素直じゃないなぁ、会長は。いいじゃないか、エッチくらい……少年のこと、まんざらじゃないんだろう?」
【 賀曽利 】「そ、それは……っ、し、知りません!」
【 和美 】「あはは、ま、出られるだけマシってことさ。声援があったからこそ、ヒロインに格上げされて出番が増えたんだからな。うちの優輝なんて要望もクソもなかったからな。今回はほとんど出番ナシだ」
【 賀曽利 】「……」
【 和美 】「ああ、ちなみにHはオマケ程度に一回ポッキリというわけじゃないぞ?」
【 和美 】「タフな少年だから、2発、3発連続は当たり前。さらに場所を変えて、2回、3回と深月達に負けないくらい尺の長い濃密なセックスを繰り返すんで、期待していいぞ」
【 賀曽利 】「ちょ、ちょっと和美さん。そういう言い方は少し品がないと思います」
【 和美 】「いいじゃないか。今はエロゲーのセールス中なんだぞ? そもそもここは18歳未満は閲覧禁止なんだ。会長だって頭の中じゃ、わかってるんだろ?」
【 賀曽利 】「それはそうですけど、もう少し言い方というものが……あるんじゃないかと……」
【 和美 】「おっと、そいつはすまん。どうもその辺は不器用でね。さて、今日の紹介はこのくらいか? 会長殿、他に何か言いたいことは?」
【 賀曽利 】「いえ、特にないです」
【 和美 】「おいおい、いいのか。もっと売り込んでおいた方が人気投票で上位に食い込めると思うんだが……そうでなくとも眼鏡はいつも苦戦するんだからな」
【 賀曽利 】「なっ……べ、別に私は人気なんて……必要ありません。ちやほやなんて……されたくもないですから」
【 和美 】「ふぅ、やれやれ、私の周りには素直じゃない人間が多いな。ま、口じゃこう言ってるが、本心じゃ人気者でいたいと思ってるに違いない。今回は3Pまで披露して頑張ってるんだ。みな会長のことも応援してやってくれ」
【 賀曽利 】「っ……か、和美さん!」
【 和美 】「あっはははっ、冗談だよ」
【 賀曽利 】「……」
【 和美 】「それじゃ、今日はこのくらいで。次回はヒロイン全員で、エッチの内容部分により突っ込んだ紹介をするんで期待して待っていてくれ」
【 賀曽利 】「それでは、みなさん。御機嫌よう」
【 和美 】「ふっ、それじゃな、少年」

――次回に続く――

>>TOPページに戻る