【 舞 】 「えっ……」
   洗面所の扉をあけ中に入ると、そこにはちょうど衣類を脱ぎ終わり風呂に入ろうとしていた姉さんがいた。
【 四郎 】 「いっ!?」
   俺も姉さんも、互いに全く予想していなかったのか、その場で固まってしまう。
【 舞 】 「……」
【 四郎 】 「っ……」
   姉さんは裸にも関わらず呆然とした状態で俺を見ている。
 一方、俺の方も頭の中が真っ白状態で、お互い何も語らないまま、十数秒が経過……。
【 舞 】 「しっ、四郎ちゃん……っ!? きゃぁっ!?」
   俺よりも先に我を取り戻した姉さんが悲鳴をあげ、慌てて、両手で女の子の大切な部分……
 おっぱいと股間を左右の手で覆い隠した。
【 四郎 】 「っ!? あっ、ご、ごめん!!」
   姉さんの悲鳴に俺も我を取り戻し、即座に謝る。
【 四郎 】 「あっ、そのっ、七菜の奴がお風呂が空いたっていうから、だから姉さんが入ってるというか、
 入ろうと思っていたなんて、全然思っていなくて!」
【 四郎 】 「だから、これはわざというわけじゃなくて、あくまで偶然であって、えっと、その……」
   顔を真っ赤にしたまま局部を隠している姉さんに、しどろもどろになりながらも懸命に言い訳する。
 しかし、俺の言い訳に対して、姉さんから一切言葉が返ってこない。
【 四郎 】 「と、とにかく、ホント、ごめん! 俺はすぐに部屋に戻るから!」
   その場の空気にいたたまれなくなった俺は、もう一度姉さんに謝り、洗面所からの待避を試みる。
【 舞 】 「あっ、待って!」
   洗面所の扉から廊下に出ようとした所で、姉さんが俺の腕を掴んできた。
【 四郎 】 「おわっと!?」
   不意に腕を掴まれ、振り返ると、局部を両手で隠したままの姉さんが立っていた。
【 四郎 】  「えっ……あ、あの、えっと、姉さん?」
   洗面所から出て行こうとするのを止められた理由がわからず、姉さんの裸を目の前にしながらも
 間の抜けた声をあげてしまう。
【 舞 】 「わ、私は後でいいから、四郎ちゃんが先に入って」
【 四郎 】 「えっ!? いや、俺は後でいいよ! 別に急いで入らなくちゃいけないわけじゃないし、
 その……姉さんは服脱いじゃってるじゃないか」
   そう答えながら、裸でいる姉さんをチラチラと見る。
   うっ、股間は右手で隠れてるけど、おっぱいが見えちゃってるよ!
   左腕で乳房を覆い隠したつもりなんだろうけど、姉さんクラスの豊乳を片手のみで隠すのは
 無理があったらしく、左乳房が&乳首+乳輪がモロ見え状態になってしまっていた。
【 四郎 】 「……っ……」
   目を反らそうとは思うのだが、ムニッと柔らかそうなおっぱいはもちろん、乳房の大きさの割に
 控えめなサイズの淡い桜色をした乳首から目が離せない。
【 舞 】 「あっ……やだ、そんなにジロジロ見ないで。もう、四郎ちゃんってばエッチなんだから……」
【 四郎 】 「えっ!? ああ、ご、ごめん!」
   俺の視線が乳房へ向けられていること気付き、今まで以上に頬を赤く染める姉さんから慌てて視線を反らす。
   とはいえ、視界から完全に消えたわけではなく、姉さんの美乳を強く意識してしまう。
【 舞 】 「あのね、四郎ちゃん。四郎ちゃんがわざと入ってきたなんて、私、全然思ってないから……」
【 四郎 】 「えっ?」
   予想外の言葉に姉さんの顔を見る。
【 舞 】 「だって一緒に暮らしてるんだもの。こういうことくらいあって当たり前っていうか、
 その……前にも何度かあったでしょ?」
【 舞 】 「だからね、あんまり気にしないで……」
【 四郎 】 「えっと、そう言って貰えると、すごく助かるけど……」
【 舞 】 「あと、お風呂のことだけど……どうする? 四郎ちゃん、先に入る? それとも……」
【 四郎 】 「?」
【 舞 】 「……それとも、わ、私と一緒っ……昔みたいに一緒に……お風呂に入る?」
【 四郎 】 「ええっ!? 姉さんと一緒に!?」
【 舞 】 「……」
   超大胆としか思えない姉さんの言葉に、再確認の為、訪ね返す俺に、姉さんが小さく、
 けどハッキリと頷いてみせる。
【 四郎 】 「っ……あっ、いやっ! それは無理! 絶対に無理! 俺は後で入るよ! それじゃ、姉さん!
 俺は部屋に戻るから!」
【 舞 】 「あっ……」
   超がつくほど不意打ちというか想定外の姉さんの提案に、俺は顔を真っ赤にして洗面所をダッシュで立ち去った。