「よお、久しぶり。高天明日香だ。隣にいる藤堂道場の師範代と最終回の案内をすることになった」
「正直、こういうのはあんま得意じゃないんだけど、頑張ってみるよ」
「……」
「って、おい、あたし一人で説明させるなよ。台本通りにやってくれって」
「納得がいかん。何故、私がお前と一緒に案内をしないといけないんだ?」
「そりゃ、なんだ。あたしとお前がライバルだからだろ?」
「勝手にライバルにするな。そもそも、いつ私とお前がライバルの関係になったんだ。そんな設定は聞いてない」
「設定はあるんだって。LOVEエロにはあんまり関係ないから前面に押し出されてないだけで。
ゲーム内でもちゃんと顔を合わせてるだろ?」
「私は会いたくなかったが、お前が勝手に道場に入ってきただけだろう。あえて言っておくが、私はお前とやり合うつもりは毛頭無いからな」
「はいはい、わかってるよ。藤堂の技は護身の為にあるもので、喧嘩の道具じゃないって言うんだろ?」
「その通りだ」
「心配すんなって。今日はそういうのはナシだ。あたし達が活躍するゲームの内容を説明すること、それが使命だ!」
「大事なコーナーの最終回の案内を任せられたんだ。今日くらいうまい具合にやっていこうぜ」
「……わかった。そういうことなら仕方あるまい。不本意だが協力しよう」
「そうこなくちゃ。じゃ、さっそくコーナーの案内に入っていこうか」
「そうだな。で、この貰った台本通りに進めていけばいいのか?」
「そう、みたいだな。あたしもこういうの苦手だから、よくわかんないんだけど、まあ、台本見ながらやっていけば、何とかなるよ」
「うむ」
「とりあえず、LOVEエロパートの説明らしいけど、今回はコマンド選択によるステップアップ「NEO−LOVEエロシステム」をオミットしたみたいだな」
「オミット? 何故だ? 不評だったのか?」
「不評ってわけじゃないけど、前作で二人キャラに偏りがあり過ぎてるって意見もあったのは事実なんだ」
「それで方向性をよく吟味した結果、今回はオミットってことになったらしい」
「なるほど。前作の後継作品でありつつもファンディスク的な側面を持ってる今作は、あえて姉妹に偏ったシステムは採用しなかったった……というわけだな?」
「そういうこと。1キャラ辺りの横幅は狭くなったけど、その分、8人のヒロインの内容に偏りがなくなったってわけだ」
「ふむ、確かに前作は偏りはあったと私も思う。あねいもというタイトルだから、姉妹に偏るには仕方がないと思うが……」
「今回は是非は別として、そういうコンセプトで製作したということだろう」
「みたいだな。渡された資料を見ると、ステップアップは自動で、1日経過=ステップアップということらしいぜ」
「8人全員にエッチ三昧のLOVEエロパートが用意されている。要するに今回はあたしもお前も、アイツに抱かれまくちゃっう日々が描かれてるってことだ
「なっ!? だ、抱かれまくるなど、そんなこと……わ、私はしていないぞっ」
「なんだよ、今さらかまととぶることないだろ? ふふ、あたしはゲームをプレイしたんだから知ってるんだぞ?」
「お前がこんなふうに仕込まれちゃってるのをさ」
 


   
「なっ、なっ、ななっ、これはなんだ!?」
「ふふ、これでもまだしらを切るつもりか?」
「貴様、こんなものをどうやって手に入れたんだ!?」
「台本と一緒に渡されたんだよ。そんなに狼狽えることないだろ? コーナーの最後を担当するってことはこういうことさ」
「くっ、だからといって、こんな不埒なものを人前で見せるなど、こんなこと……っ……」
「そう狼狽えるなるなって。あたしだって見られちゃってるんだからさ。お前だって、ここの担当をするって聞いた時、ある程度は覚悟してたんだろ?」
「確かに……覚悟はしていた。だが、ここまで破廉恥だとは思わなかった」
「破廉恥なゲームなんだから仕方ないって。まっ、ヒロインに抜擢して貰ったんだからいいじゃないか」
「そのことは素直に嬉しいのだが……ここまで、過激にされるとは思わなかった」
「あはは、なんだよ、前作の内容知ってれば、予想くらいついただろ?」
「確かにそうだが……」
「まあ、あたし達以外も同じようにアイツにトロトロにされちゃうんだから、気にすんなって。それより、そろそろ終わりにするけど、いいか」
「ああ、私は構わない。だが、これで終いとは、少し物寂しい気持ちになるな」
「一時の別れってやつだよ。来週になれば、また会えるんだ。あっという間だって」
「つーわけで、大きくプラスされたあねいもNEOに期待してくれよな。あたしやこいつも必死に頑張ったんだ。やってくれないと殴るぞ?」
「うむ、破廉恥な内容とはいえ、ヒロインに昇格させて貰えた私の活躍を見逃すのは許しがたいことだ」
「今回でセールスコーナーは終わりだけど、次はNEO+の世界で会おうぜ!」
「ああ、みっちりと稽古をつけてやるから、覚悟しておくことだ」
「へへ、じゃな、ゲームの中で待ってるから、買っても積まずにプレイしてくれ。頼んだぜ!」