瑞穂ちゃんの後を追って玄関に向かったその時だった。

【 真樹 】 「っとと!?」
【 瑞穂 】 「きゃっ!?」
 

 歩道の段差に躓き、こともあろうか前を歩いていた瑞穂ちゃんに思いきり衝突してしまった。

【 瑞穂 】 「はうっ!?」
【 真樹 】 「えっ……」
 

 ぶつかった拍子に俺は咄嗟に、瑞穂ちゃんを背中から抱き締めてしまった。

【 瑞穂 】 「ひゃうっ!」
【 真樹 】 「……」
 

 えっと、この両手から伝わってくる圧倒的に柔らかく気持ちいい感触は……。

【 瑞穂 】 「んふんっ!」
【 真樹 】 「……」
 

 うん、知ってる。この感触、知ってるけど、これってヤバくない?
 触れたらNGなものを掴んでいるのはよ〜く理解していたが、両手から伝わる飛びきり気持ちいい感触についつ
 い両手に力を込めてしまう。

【 瑞穂 】 「っっっっきゃああぁぁ!」
【 瑞穂 】 「ちょ、ちょ、ちょっ、ちょっ、ちょっ、ちょっとっ、ど、どこを触ってるのよ!?」
【 真樹 】 「えっ……あっ!?」
 

 両手から伝わる気持ちいい感触……おっぱいの感触を満喫していたが、瑞穂ちゃんの悲鳴混じりの声にふと我に
 返った。

【 瑞穂 】 「っ……もおっ、いつまで触ってるんですかっ! エッチ!!」
【 真樹 】 「いでっ!!」
 

 平手打ちを食らった頬を押さえながら瑞穂ちゃんを見ると、顔をゆでだこのように真っ赤にしながら両腕で胸元
 を隠しながら涙目を浮かべていた。

【 瑞穂 】 「うぅ〜、真樹お兄ちゃんのエッチ!」
【 真樹 】 「ご、ごめん!! そのなんていうか、今のは不可抗力っていうか、想定外の出来事で冷静に対処しきれかったん
 だよ、うん」
【 瑞穂 】 「嘘、何度も触ってた」
【 真樹 】 「いや、咄嗟の出来事だったから、まさかその……瑞穂ちゃんの胸を鷲掴みにしていたなんてわからかったんだ」
【 瑞穂 】 「うぅ〜」
【 真樹 】 「ごめん! でも、わざとコケたわけじゃないから! やましい気持ちはなかったんだ!」
 

 両手を合わせて謝る。

【 瑞穂 】 「……ふぅ、わかった。真樹お兄ちゃんのこと信じる」
【 真樹 】 「はぁ、よかった……」
【 瑞穂 】 「でも二度目はないんだからね」
【 真樹 】 「わかりました。ホント、ごめん! 二度としないって誓いますから勘弁してください」
【 瑞穂 】 「もう久しぶり再会したと思ったらいきなりこんなことになって、なんか思っていた再会と違う」
【 真樹 】 「あはは、ごめん。それで瑞穂ちゃんが思っていた再会のシーンってどんなんだったの?」
【 瑞穂 】 「えっ、それは……ひ、秘密! エッチな人には教えない」
【 真樹 】 「う〜ん、それは残念。でも、よかったよ。こうやって気軽に話せることが出来て」
【 真樹 】 「10年ぶりだからどう話せばいいかなって少し不安だったんだ。まあ、感動の対面にはならなかったけどさ」
【 瑞穂 】 「ふふ、実はあたしもちょっと不安だった。あたしの知っている真樹お兄ちゃんと全然違っていたらどうしようっ
 て」
【 瑞穂 】 「でも、あんまり変わってなかった。見た目は凄く大人になってたけど、面影はちゃんと残ってる」
【 真樹 】 「瑞穂ちゃんもすっごく大人になっててびっくりしたよ」
 

 そう答えながら瑞穂ちゃんを改めて見る。
 元気で明るい子だった気がするけど、より活溌になった感じだ。にしても、だ。

【 真樹 】 「……」
 

 おっぱい、大きすぎじゃないか? 制服越しでこのボリューム、かなりの巨乳とみた。
 十年前は真っ平らだった瑞穂ちゃんの胸は見事なまでに成長し、母親である恭子さんのDNAを強く感じさせて
 いた。