【 真樹 】 「いいなぁ、こういうの」
 

 風鈴の音と蚊取り線香の匂いに、いい意味で田舎っていうか、こういう雰囲気は悪くないって思う。

【 琴美 】 「あっ……」

 座布団に座ってまったりとしていると、琴美ちゃんが居間に入ってきた。

【 琴美 】 「お兄さん……あの、ごめんなさい」
 

 俺がいること気付いた琴美ちゃんが小さな声で謝ると、居間を後にしようと踵を返した刹那——

【 琴美 】 「きゃっ」
 

 琴美ちゃんが足をもつれさせて身体をふらつかせた。

【 真樹 】 「琴美ちゃん!」
 

 転んでしまうと思った間一髪、俺はふらついた琴美ちゃんの手を咄嗟に取り、抱き寄せた。

【 琴美 】 「きゅふんっ!」
【 真樹 】 「ふごっ!?」
 

 なんだなんだ? 一体どうなったんだ?
 急に目の前が真っ暗闇になってしまった。

【 琴美 】 「……」
 

 真っ暗になったけど、顔面が柔らかい感触に包まれ、心地よい温もりを感じる。それに……。

【 真樹 】 「っ……」
 

 さっきから鼻孔を刺激しているイイ匂いに俺は鼻を左右に動かしながら、クンクンと鼻を鳴らし、そのイイ匂い
 を嗅ぎまくった。

【 琴美 】 「あひぅっ、んっ、あっ、だ、だめっ、お兄さんっ、顔っ、動かさないでっ、んくっ、んんっ」
【 真樹 】 「えっ?」
 

 琴美ちゃんの甘い声に動きを止める。
 おいおい、これ……顔面に感じてるこの柔らかいモノって、もしかして琴美ちゃんの……。
 お尻か!?
 そうか。琴美ちゃんが倒れるのを助けようとした俺は足を滑らせて転倒。琴美ちゃんの身体というかお尻を顔面
 で受け止めてしまったみたいだ。
 ということは、鼻先に感じてるこのフニフニとした感触は琴美ちゃんのアソコという可能性が……。
 息苦しさに耐えながら確信を得る為にもう一度、顔を左右に動かしてみる。

【 琴美 】 「んふっ、あっ、お、お兄さんっ、そんなふうに顔を動かしたらだめです」
 

 顔を動かすと琴美ちゃんは甘い声を漏らし、身体をプルプルと震わせた。
 ふむ、どうやらアソコで正解みたいだ。
 本音を言うと、もうしばらくこの状況でいたいけど、これ以上はハートが身体が、色んな意味で我慢の限界に達
 しそうになっていた。

【 琴美 】 「はふっ、あっ、お兄さんっ、んっ、あっ、あふんっ、んっ、んっ」
 

 動転してどうしたらいいのかわからなくなっているのか、琴美ちゃんがお尻を前後に揺らし、顔面に擦り付けて
 くる。

【 真樹 】 「ふごっ、んっ、琴美ちゃんっ、うっ、落ち着いてっ、そのままっ、んぐっ、起き上がってっ」
【 琴美 】 「あふんっ、あっ、はぁ、はぁ、起き上がる……んっ、わ、わかりました……」
 

 俺の言葉を理解してくれたのか、琴美ちゃんはゆっくりとお尻を持ち上げ、立ち上がっていった。