| 【 春奈 】「んっ……こうすれば嫌でも思い出すでしょ……」 頬を赤く染めながらそう言うと、春姉は俺の太股の上に腰を下ろし、以前、慰めてくれた時と同じ……俺に抱っこされるような形で抱きついてきた。 【 優一 】「うぁ、うぅ……は、春姉……」 【 春奈 】「どう、これで思い出したでしょ?」 【 優一 】「あ、ああ……そのこの前と同じ……あ、あのさ、えっと……これって、もしかして……また俺のこと慰めてくれてる……とか?」 【 春奈 】「違うわよ、今日は慰めてるんじゃなくて勇気づけてあげてるの」 【 優一 】「そ、そうなんだ……」 胸板に感じる柔らかくも弾力のある感触と春姉の心地いい香りに、頭がクラクラし、胸がドキドキと高鳴る。 【 春奈 】「なによ、そのそっけない反応は。周りの男達があたしとしたがってること、あたし自らしてあげてるんだから、もっと嬉しそうな顔しなさいよ……」 【 春奈 】「これでもあたし、昔から……っていうか、今でもモテモテなんだからね……」 【 優一 】「……知ってるよ、そんなこと。同級生は当たり前、後輩から先輩まで春姉に連絡してくれだの、ラブレター渡してくれだの散々頼まれてるからさ」 【 優一 】「昔からずっとそうだったよ、嫌気がさすくらいに……だから春姉が男子に人気があることくらい百も承知だってば……」 【 春奈 】「なによ、それ……もしかして、迷惑かけられてきたって言いたいわけ?」 【 優一 】「そりゃ、そうだよ。迷惑に決まってる。自分が想ってる女性に見知らぬ男のラブレターを渡したり、告白の手助けしたりなんて……誰だって嫌だよ、そんなの」 【 春奈 】「……」 【 優一 】「でも仕方ないじゃないか。春姉は姉だから、好きになっちゃいけない相手だからって……だから、今までは全部、頼まれたことは出来る限りしてきたつもりだよ」 【 春奈 】「ホント、お人好しなんだから。嫌なら無視しちゃえばいいのに……返事するのはあたし自身なんだからね」 【 優一 】「すべてを無視なんてできっこないだろ。誠みたいに軽いのはともかく、真剣に春姉のことを想ってる男子だって大勢いたんだから……」 【 優一 】「それに春姉には春姉の気持ちがあるんだから。それを無視して、俺が勝手に春姉のことを独占することなんて……そんなこと出来ないよ」 【 春奈 】「でも今は独占してるじゃない」 【 優一 】「えっ?」 【 春奈 】「今も昔も……あたしが気になってる男性は一人だけ……だから全部断ってきたの。ラブレターも告白もそれこそ山のようにされてきたけど、全部断ってきたのよ」 【 春奈 】「あたしは優一と違って、好きな相手がいるってわかってる以上は絶対に誰とも付き合わない。例え、それが叶わない恋だってわかっていたとしても、ね」 【 優一 】「あっ……」 【 春奈 】「そして、それはきっと美琴も同じ……だから、今まで誰とも付き合って来なかったのよ……」 【 春奈 】「優一だって知ってるでしょ? 美琴だってあたしに負けないくらい男子に人気があるってことくらいは」 【 優一 】「それは、もちろん……知ってるよ。ラブレター渡してくれって言ってくれた男子の数はみこ姉、春姉共にいい勝負だったから……」 【 春奈 】「そうね、美琴も昔からモテモテだったものね。でも、今まで誰とも付き合って来なかった……その答えの意味、今ならわかるでしょ?」 【 優一 】「それは、まあ……正直、あんまり自信ないし、自惚れかもしれないけど……わかってるつもりだよ」 【 春奈 】「自惚れなんかじゃないわよ。それで合ってるんだから、もっと自分に自信を持ちなさいよね。あたしと美琴の気持ちは昔から決まってるんだから……」 【 春奈 】「今だってそう、こんなふうにあたしが抱きついてる男は世界でただ一人……優一だけなんだから……」 頬を赤らめながら春姉は両足を大きく開き、俺の腰に巻き付けると、今まで以上に強く身体を密着させてきた。 【 優一 】「うぁ、ちょっと待って春姉! そ、そんなに密着されたらヤバイって……」 【 春奈 】「なによ、いいじゃない。それとも、あたしに抱きつかれるのは嫌なわけ?」 【 優一 】「そんなっ、嫌なんてことあるわけないじゃないか。その逆……だよ。今、春姉にこんな風に抱きつかれたりしたら……ムラムラしちゃうというか、正常でいられなくなるというか……」 【 優一 】「と、とにかくっ、色々とヤバイんだってば!」 【 春奈 】「……別にいいわよ、勝手にムラムラする分には。最悪、優一が野獣になって襲いかかってきても蹴っ飛ばせばいいだけだもんね」 【 優一 】「そんな無茶苦茶な……」 一方的にこんな対面座位のような格好で密着されて、それで興奮してムラムラして手を出そうとしたら蹴り殺されるなんて……うぅ、それじゃ、ただの生き地獄だよ……。 なんてことを思ったものの、四肢を絡みつかせて身体を密着させてくる春姉を跳ね退けることなんて俺に出来るわけもなく……。 いや、それどころかちゃっかりと、抱きついてきた春姉の腰に両手を回したりなんかしてしまっていた。 春姉の顔がこんなに間近に……熱い息がモロに顔にかかって、それに……。 うぅ、このおっぱいの感触……すごく柔らかくて、でも胸板を押し返すような弾力もあって……春姉の胸は正直、たまらないものがある……。 しかも、ムッチリとした太股が腰に蟹挟み状態で絡みついていて、春姉の生の足の感触がモロに……。 こんな状況で平静でいられるわけがない。しかも相手は告白までした憧れの女性……ムラムラするなって方が無理がある。 【 優一 】「……」 言葉に出して言えないけれど、どこをどう見ても座位でセックスしてるようにしか見えないよなコレって……。 【 優一 】「ごくっ……」 限界ギリギリの状況に、俺は思わず生唾を飲み込んでしまった。 |