【 オリエ 】 「魔法によって精製された武器、本当のようですね」
【 レム 】 「ああ、それを念頭に置いて貰えると助かる。話を元に戻すが、通常、今のように大地と剣は反発し合ってるんだが……」
【 レム 】 「俺の意志で、反発し合っているこの力を反転させることが出来る。これまたなかなか言葉にしづらくて困るんだが……」
【 レム 】 「大地の力の結晶であるこの剣を触媒にして、大地の力を吸い上げて強大な力を放つ、みたいな感じになるんだ」
【 オリエ 】 「この大地に宿る精霊達の力を宿し、魔力を帯びた状態になる、ということでしょうか?」
【 レム 】 「ああ、それ、それ! さすがエルフの末裔、まさにそんな感じだ!」
【 オリエ 】 「くす、いい大人がはしゃがないでください」
  ジト目から一転、オリエがクスクスと笑いながら俺を見る。
【 レム 】 「いや、はしゃいでるわけじゃないんだが、そう見えたか?」
【 オリエ 】 「はい、子供のような顔をして喜んでるように見えました」
【 レム 】 「うっ……」
  多少ではあるが、オリエの言葉に、我が意を得たりと思って喜んでしまった自覚があったため、二の句が継げなくなってしまう。
【 オリエ 】 「大地の精を吸い上げて、己が力にする魔法の剣ですか」
【 オリエ 】 「そのような怪しい力に負けたこと、いささか複雑ではありますが、この模擬戦、私の負けのようですね」
【 レム 】 「いいのか? 勢いで使ってしまったが、この剣が持つ力は使わないことにして再戦してもいいぞ?」
【 オリエ 】 「いえ、負けは負けです。実戦では使えるものは惜しまず使う。格好悪くても、惨めでも、生き残ること、そして、その経験を次の戦に生かすこと」
【 オリエ 】 「それがあなたのモットーであり、教えでした。今回は実戦に準じた模擬戦、あなたは自分の戦い方を改めて私に示しただけ」
【 オリエ 】 「宝剣の力を封印させて勝っても意味ないです。敗北しましたが、あなたが宝剣の力を使うほどには追い込めることが出来た。それだけで成果は十分です」
【 レム 】 「そうか、オリエがそう言うならそれで構わない。さてと、それじゃ、館に戻るとするか。城と館の守りは万全だが、何があるかわからないからな」
【 オリエ 】 「はい。あまり長い時間、お二人の側を離れるのは私も不安ですから戻りましょ……」
  ビリ! ビリビリ!
【 レム 】 「んっ、なんだ。今の音は……」
【 オリエ 】 「えっ?」
【 レム 】 「うおっ!?」
 

宝剣の剣圧を何度も受け、ダメージがシノビ装束に蓄積されていたのか、生地が破れるような音が響いた次の瞬間、装束の上着部分が弾け飛んだ。

シノビ装束を構成していた生地が豪快に破け散ると共に、オリエのたわわに実った乳房がぷるるんっと快活に弾みながら目の前に飛び出てきた。

【 レム 】 「うっ!?」
  見てはいけないものであることは頭で理解出来ているのだが、男の性がそれを許さず、張りがあり乳首が正面を向いたオリエの美乳に視線が集中してしまう。
【 オリエ 】 「あっ……」
  自分の胸元に注がれる俺の視線に気付いたオリエが、自分の現在(いま)の状況に気がつき、頬と長く尖った耳の先を真っ赤に染めていく。
【 レム 】 「お、落ち着け、オリエ。その、なんだ。前もって言っておくが、俺はシノビ服が破れるように剣を振ったわけじゃないからな?」
 

言い訳しているその間も、視線はオリエの乳房に釘付け状態。

日々、鍛錬をしているというだけあって張りがある美乳は、見るなと言うのが無理なほど、素晴らしいものだった。

【 オリエ 】 「っ……そ、そんなことを言いながら、どこを見ているんですか!?」
  容赦なく乳房に注がれる俺の視線に、オリエが顔と耳を真っ赤にしながら豊かで美しい乳房を両手で覆い隠してしまった。
【 レム 】 「はっ!? す、すまないっ!!」
  オリエの指摘に、ギリギリで理性の崩壊を食い止め、オリエの豊かな乳房から視線を反らす。
【 オリエ 】 「まさか、このような搦め手を使ってくるとは、本当にいやらしい人です、あなたは……」
【 レム 】 「待て待て。狙ってやったわけじゃないと言ってるだろ? 相手の衣類、それも上着だけ剥がすなんて、そんな器用な真似、出来るわけがないだろう」
【 オリエ 】 「いえ、その剣は魔法の剣(つるぎ)、通常、あり得ないことが出来てもおかしくありません」
【 レム 】 「勝手に決めつけるな。衣類だけを狙って破壊するなんて器用な真似、魔法の武器だって何でも出来るわけじゃないんだぞ?」
【 オリエ 】 「そんなこと、扱えるあなたにしか、わからないことです」
【 レム 】 「そんなことないんだがな。どちらにせよ、貴重な装備であるシノビ刀とシノビ装束を壊してしまったこと悪かった。弁償はするから許して欲しい」
  謝罪の言葉を口にしながら、オリエに向かって頭を下げる。
【 オリエ 】 「あっ……その、勝負を挑んだのは私ですから、あなたが頭を下げる必要はありません。それに弁償もしなくていいです、予備は持っていますから」
【 レム 】

「いや、駄目だ。勝負といえ、あくまで模擬戦。寸止めできずに、オリエの貴重な武器と防具を破壊したんだ。弁償はきちんとさせて欲しい」

【 オリエ 】 「……わかりました。それでは後で装備一式に必要な経費を報告させて頂きます」
【 レム 】 「ああ、そうしてくれ。あと、その格好のまま館に戻るわけにもいかないだろう。館、いや城から適当な外套をすぐに取ってくるから少しだけ待っていてくれ」
【 オリエ 】 「それなら気にしないでください。袖の部分を使えば胸元を隠せますから、外套は必要ありません」
【 レム 】 「いいから、木の陰にでも隠れて待っていろ。年頃の娘を裸同然の格好で人前を歩かせるわけにはいかないだろうが」
【 オリエ 】 「私は別に構いませんが、そうですね、せっかくですので、オルティア卿の言葉に甘えさせて頂くことにします」
  オリエが頬を緩め、普段あまり見ることない笑みを浮かべる。
【 レム 】 「それがいい。じゃ、すぐに戻るから待っててくれ」
  オリエにそう伝えると、俺は足早に城へと向かった。