【 五十鈴 】 「おに〜ちゃん!」
【 響 】 「うん?」
 

 あれ、今、五十鈴の声が聞こえた気が……。

【 五十鈴 】 「もう、ここだよ、お兄ちゃん」
 

 バシャっと足下に水をかけられ、プールの中から五十鈴が声をかけていることに気がついた。

【 響 】 「なんだ、プールの中だったのか」
【 五十鈴 】 「お兄ちゃん、もう泳がないの?」
【 響 】 「十分泳いだっていうか、伊月に連れ回されてクタクタだから、ちょっと休憩時間だ」
【 五十鈴 】 「そうなんだ。えへへ、初めての人と一緒だったから、緊張していたけど、やっぱりプールは楽しいね」
【 響 】 「ああ、そうだな」
 

 ニコニコ顔の五十鈴に、来て良かったな、と思いつつ、同意の言葉を返す。

【 五十鈴 】 「そうだ、お兄ちゃん。あとで一緒にウォータースライダーで遊ぼうよ」
【 響 】 「ああ、一息入れたら一緒に行くか」
【 五十鈴 】 「うん!」
 

 プールサイドに上半身の預けた格好で、五十鈴が楽しそうに両足をバタ足させ、バシャバシャと水を掻く。

【 響 】 「こらこら、そんなことしたら他人に迷惑……」
 

 になるだろ? そう言い終える前に、バタ足させる五十鈴の動きに同期し、プールサイドの上でおっぱいが
 実に柔らかそうにたわんでいるのに気がついた。
 五十鈴の奴、なんてけしからんおっぱいしてるんだ。五十鈴のおっぱいが並外れて大きいってことは重々
 承知してるのだがけど……。
 こうして間近で、しかも水着姿で見ると、その迫力に圧倒されてしまう。
 ヤバイ、一回意識したしまったせいで、五十鈴のおっぱいに視線が釘付け状態だ。

【 五十鈴 】 「お兄ちゃん、休憩はそろそろ終わりにしてスライダーいこっ」
 

 邪な視線を注いでいることを気にもせず、五十鈴が無邪気におっぱいをプールサイドの上で弾ませる。

【 響 】 「お、おい、五十鈴。あんまり激しく動くなって。そんなふうに動いたりしたら……」
【 五十鈴 】 「ん、なあに?」
 

 水着がずれちゃうだろ。そう言おうとした矢先、ビキニ水着の右側がズルリとずれ、乳首&乳輪がポロリと
 露出した。

【 響 】 「っ!?」
 

 い、五十鈴の乳首がモロに!?
 注意しないといけないにも関わらず、すぐ目の前でポロリしている五十鈴の乳首に視線が集中してしまう。
 五十鈴の乳首と乳輪、凄く綺麗だ。
 巨乳にありがちな無駄な大きさはなく、色も綺麗な桜色をしていた。

【 五十鈴 】 「あれ、お兄ちゃん、なんだか顔が赤くなってきてるけど、どうかしたの?」
 

 ポロリしてしまっていることに全く気づいていないのか、五十鈴が無邪気な笑顔を浮かべる。

【 響 】 「っ……」
 

 ダメだ。このままだと俺以外の第三者に五十鈴の乳首を見られてしまう!
 五十鈴のポロリに鼻血が出そうになるほどボルテージがあがったが、なんとか欲望を抑え込み、咄嗟に
 右手のひらで乳首と乳輪を覆い隠すように握り締めた。

【 五十鈴 】 「やんっ!?」
 

 おっぱいをいきなり握り締められ、五十鈴が驚きの声をあげ、そしてほんのりと頬を赤く染めていく。
 理由を説明は後回しにし、おっぱいを握り締めたまま、ずれてしまった水着を素早く元に戻し、
 おっぱいから手を離す。

【 響 】 「ふぅ、ギリギリセーフ。周囲には気づかれずに済んだみたいだ」
 

 他人に気づかれる前に、五十鈴のおっぱいを元に戻すことに成功し、ホッと安堵する。

【 五十鈴 】 「お兄ちゃん。今、わたしのおっぱい、触ったよね?」
 

 顔を真っ赤にしながら、じぃ〜っと俺を上目遣いに見つめてくる。

【 響 】 「うっ……」
 

 緊急事態だったとはいえ、とんでもなく大胆なことしてしまったのでは? と今さらながらに血の気が
 引いていく。

【 五十鈴 】 「いきなりおっぱいをギュッとされたから、びっくりしちゃった」
【 響 】 「すまん。五十鈴が気づく様子がなかったし、声に出していう前に咄嗟に手が出てしまったというか、
 なんというか……」
【 響 】 「五十鈴のおっぱいを他人に見られたらどうしようって、そう思ったら、ついつい手が動いて。だからって、
 いきなりすぎだったよな。ごめん……」
【 五十鈴 】 「ううん。ちょっとびっくりしちゃっただけで怒ってるわけじゃないから謝らないでもいいよ」
【 五十鈴 】 「でも、お兄ちゃん。わたしののおっぱいを他の人に見られるの嫌なんだ」
【 響 】 「当たり前だろ! 女性はともかく、男に見られるなんて絶対にあり得ん」
【 五十鈴 】 「そうなんだ。えへへ……」
【 響 】 「笑い事じゃない。五十鈴もガードが甘すぎる。もう少し気を付けた方がいいって。その、なんだ。
 もう五十鈴は子供じゃないんだからさ」
【 五十鈴 】 「うん、今度から気を付けるね。でも、お兄ちゃんなら……」
【 響 】 「うん?」
【 五十鈴 】 「う、ううん、なんでもない! えっと、わたし、もうちょっと泳いでくるね!」
 

 顔を真っ赤にしたまま慌ててそう言うと、五十鈴はプールの中にもぐっていってしまった。