【 真理香 】 「おい、大丈夫か?」
 

 寝転び息を荒くしている俺を、真理香さんが心配そうに覗き込む。

【 翔太 】 「ハァ、ハァ、まあ、何とか大丈夫です」
【 真理香 】 「少しは期待したんだが、ターンした後はダメダメだったじゃないか」
【 翔太 】 「いや、コーチのターンが速すぎ。遅れを取り戻そうとして、ペース配分がメチャクチャに、ハァ、ハァ、
 とにかくコーチに勝てないのは、よくわかりました」
【 真理香 】 「お前のことだ。どうせ、歳を取ったあたしは昔のように速くないだろう、なんて思っていたんだろう?」
【 翔太 】 「そんなこと思ってなかったですよ。ただ現役じゃないから、もしかしたら勢いで押し切れるかも、とは
 思いましたけど」
 

 そう答えながら、視線を真理香さんの胸元に向ける。
 真理香さんは年齢を気にしすぎだよな。
 こんなに張りのある立派なおっぱいをしているんだ。
 20代前半でも通用するくらい瑞々しい身体してると思う。
 真理香さんが前屈みの格好をしていることもあり、水着越しに綺麗な乳房の形がくっきりと浮かび上がり、
 乳首もうっすらと透けている。
 ホント、いつ見ても凄く綺麗なおっぱいしてる。
 男子部員の多くが女子部員に目もくれず、真理香さんに夢中になるのもわかるな。

【 真理香 】 「うんっ? おい、こら、松風。お前、いったいどこを見てるんだ?」
 

 俺の視線が乳房に向けられているのに気がついたのか、真理香さんが頬を赤らめながら俺を睨む

【 翔太 】 「すみません。なんていうかコーチはいつ見ても若々しくて綺麗だなって、改めて思っていたとこです」
【 真理香 】 「世辞なら結構。まったく困った奴だ。ほら、立てるか?」
 

 満更でもないのか真理香さんが僅かに頬を赤らめながら、へばっている俺に対して右手を差し伸べてくれる。

【 翔太 】 「たぶん」
 

 差し伸べられた右手を握り締めると、グイッと真理香さんが引っ張り上げるように立たせてくれた。