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【恋】「皆様、おひさしぶりです。今回の進行役は、私、香住恋と――」
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【愛】「私、香住愛がお送りしまーすっ」
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【恋】「くす。どうしたの、愛? 今日はずいぶんとはりきっているわね」
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【愛】「ふふ、当たり前よっ。なんたって、私とお母さんがふたりで進行役をするのは、第1回目のセールスポイント紹介のとき以来だからね」
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【愛】「このコーナーは、前回、前々回と、2回連続でみなとに乗っ取られちゃってたから。……今回でいよいよ最後のセールスポイント紹介だし、気合い入れていくわよ、お母さん!」
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【恋】「ええ、そうね。『とらバ!』の魅力を皆様にたっぷりとお伝えするためにも、頑張らないといけないわね」 |
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【愛】「うん、お母さんっ。……ちなみに今回、みなさんに伝えるセールスポイントは、どんなものなの?」
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【恋】「ええと、……少しだけ待っていてね、愛。たしか、駿ちゃんが用意してくれたメモがこのあたりに……あ、あったわ!」
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【愛】「あ、あはは。さっき、駿介とふたりでなにか相談してると思ったら、メモを用意してもらっていたのね」 |
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【愛】「ちょっと見せて、お母さん。……えーと、なになに?」
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【恋】「あんっ。駄目よ愛、せっかく駿ちゃんが用意してくれたメモなんだから、私にも読ませてちょうだい」
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【愛】「えっ……と……(メモを読んでいる)」
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【愛】「お、お母さん? やっぱり今回の進行役は、みなと達に代わってもらうことにしない?」
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【恋】「どうしたの、愛? そんなに顔を真っ赤にして――……あっ」
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【恋】「……今回、皆さんにご紹介するセールスポイントは、本作品においてもっともHで濃厚な部分……」
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【恋】「『とらバ!』ならではの、マニアック、かつ実用的なHシーンの数々をご紹介いたします……って、……あ、あら? この内容は……」
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【愛】「わわっ、読み上げなくていいってば! お母さん!」
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【愛】「――もう、駿介ったらなんてものをお母さんに渡してるのよ! ついでに画像も添えられてるし……こ、こんなに恥ずかしいシーンを私たちが紹介できるわけないじゃないのっ」
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【恋】「た、たしかにこれは……あうぅ。皆様にお見せするのは、恥ずかしいわね」
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【恋】「でも、昨日公開された『LOVEエロ体験版』や、このホームページの『LOVEエロ』のコーナーでは、みなとちゃんたちのエッチなシーンもたくさん公開されているみたいだから……」
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【愛】「うっ! ……たしかに私とお母さんはメインヒロインなんだし、みなとたちに負けているわけにはいかないわよね」
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【愛】「わ、わかったわ。……こうなったら、私も覚悟を決めるわよ!」
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【恋】「そうね。……ふふっ。とっても恥ずかしいけれど、皆様に私たちと駿ちゃんのエッチなシーンを、たくさん見てもらうことにしましょうか」
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【愛】「えーと……と、ところでお母さん?」
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【恋】「うん、どうしたの、愛?」
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【愛】「今回、3つの項目に分けて公開する予定のシーンのことなんだけど、これとこれと……こ、これなんかは、ちょっとやめておいたほうがいいんじゃない?」
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【恋】「……えっ? だけどもう、スタッフの方に画像のデータを渡してしまったわよ?」
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【愛】「ええっ!? ちょ、ちょっと待って……あああっ、スタッフさーん!!」
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