「みなさん、こんにちは。わたしは生駒葵。新たなるLOVEエロシリーズである『はにつま』のヒロインの一人よ」
「今回の物語が始まるきっかけを作ったわたしが先陣をきって、ゲームの内容を紹介することになりました。
 みんな、よろしくね」
「今回は一回目のセールスポイントの説明ということで、
 このゲーム『はにつま』って、具体的に何をするのか説明したいと思います」
「でも、その前にわたしと主人公である響君との関係を簡単に説明させて」
「キャラ紹介を見て貰えればわかると思うけど、響君とわたしは許嫁の関係なんだけど」
「それはわたしのお爺ちゃんと響君のお父さんの間で決めた話であって、
  響君と結婚するって決まってるわけじゃないの」
「最終的に誰と結婚するかは選択次第、みんなの意志で結婚相手は選ぶことが出来るのよ」
「そうね、例えば……ふふ、そんなところに隠れてないでこっちに来てください。
 美里さんも響君にとって大切な女性なんだから一緒に説明しましょう」
「そんな、大切な人だなんて。私はお屋敷の管理を任されているだけです」
「もう、ダメですよ。もっと自分に自信を持たないと。さあ、みんなに自己紹介してくだい」
「は、はい。あの、私、青葉美里と言います。
 昔、響さんに命を助けて頂いたのをきっかけに住み込みで、お屋敷の管理をさせて頂いています」
「響君の住んでるお屋敷、神楽邸がいつも綺麗なのは美里さんが業者さん以上に
 こまめに手入れしてくれてるからなの」
「そんな大げさなっ、業者さん以上だなんて、そんなことありませんから」
「ふふ、美里さんは謙虚ですね。
 響君が信頼しているのがよくわかります。ちょっと悔しいほどに」
「えっ?」
「なんでもありません。それより、セールスポイントの紹介を始めませんか?
 美里さんもするようにって言われて来たんですよね」
「はい。とても緊張してますけど、頑張ってみます」
「そんなに緊張しないでリラックスしていきましょう。
 さてと、前置きがちょっと長くなっちゃったけど、セールスポイントの第一回目を始めるわね」
「まずはタイトルに関してだけど、『はにつま』の意味は、
 ストレートにハニーな妻……愛おしい妻という意味よ」
「それと、その、響さんとの蜜月な日々という意味合いも含まれてます」
「はにつまって何をするゲームなのか。
 簡単に言うとタイトル通り、愛おしい妻との蜜月な日々を満喫するゲームなの」
「ただし、最初に言ったけど、ゲーム開始時に愛するべき妻は決まってるわけじゃないわ」
「となりにいる美里さんを筆頭に、下級生で従姉妹の五十鈴ちゃん。
 クラスメイトの矢矧さん。そして許嫁であるわたし」
「4人の女の子が妻になってくれる可能性があるの」
「えっ、あっ、あ、葵さん。あの、私は筆頭なんかじゃ、
 そもそも響さんの妻だなんて、そんなこと……」
「まだそんなこと言ってるんですか。
 ほら、ここに美里さんが響さんに愛して貰えるっていう証拠があるんですよ?」
 
「っ!? あっ、あの、葵さん、こ、こんなものをどうしてっ!?」
「それは広報資料として頂いたんです。美里さんに渡されたタブレットにも入ってるはずです」
「そ、そうなんですか? 私、パソコンとか弄るのが苦手なので、
 どこをどう弄ったらいいのか、わからなかったんです」
「簡単ですよ。ほら、画面のここをタッチして、ファイルを開いて……
 あっ、これです。ここに美里さんのが、こっちにわたしのが入ってるんです」
「あっ、葵さん。そんな勝手に開いたら、だめです!」
 
「きゃっ!? 葵さんっ、は、早く閉じてください!」
「美里さん。これって、もしかして、響君のことを想って……」
「あっ……」
「ふふ、今のは見なかったことにしておきます。個人のプライバシーですものね」
「は、はい。そうして頂けると、とても助かります」
「でも、これで美里さんとも『はにつま』な日々を送れることがわかったでしょ?」
「もちろん、許嫁であるわたしとも『はにつま』な生活は送ることが出来るわ」
 

「あっ、これは初めて出会った時の出来事ですよね?」

「そうなの。転びそうになったわたしを助けてくれたまでは良かったんだけど、手が、ね……」

「あの、誤解しないでください。響さんは決してわざとこんなことを……」

「ふふ、大丈夫、わかってますから。出会いはちょっとエッチな感じになっちゃったけど、その後は……」
 
「許嫁ではなく、一人の女性として、教師として、響君と生活を共にし、徐々に打ち解け合い、
  まずは恋人として付き合うことになるの」
 
「凄い、葵さんも響さんも、とても情熱的なキスで、私までドキドキしてしまっています」
「ふふ、わたしだってドキドキしてますし、何よりも恥ずかしいです。
 お仕事とはいえ、こんな場面をたくさんの人に見られてるんですから。でも……」

「わかります。それ以上に響さんのことが好きなんですね」

「ええ。けど、それは美里さんと同じ何じゃないですか?」

「……は、はい」

「顔を真っ赤にして、やっぱり美里さんは可愛い女性ですね。響君が大切にしてるのがよくわかります」

「せっかくですから最後に二人一緒に、響君に『妻』として選んで貰った後の日々に
 一部をみんなに見て貰いましょう」
   
 
   
 
   
 

「わたし、教師なのに学校でこんなことするようになっちゃうなんて。
 もう響君ったら困った子なんだから」

「わたしもお手洗いでこんなこと。は、恥ずかしい……」

「ふぅ、夫婦になったら何でもありみたいな感じになっちゃうのね」

「そう、みたいです……」

「まあ、夫婦だからいいのかな。じゃ、最後に復習ね」

「美里さん。はにつまって、なんですか?」

「はい。愛しい妻のことです」

「では次です。何するゲームでしょう?』

「主人公である響さんにお嫁さんに選んで貰って、その、蜜月な日々を送ることです」

「さすが美里さん。どちらも正解です」

「はぁ、よかった……」

「それでは今日の授業は……あっ、授業じゃないわねよ。えっと、セールスポイント?の紹介これで終わりにします」

「LOVEエロゲームの新シリーズ『はにつま』を、どうぞよろしくお願いします(ぺこり)」

「次回は許嫁であるわたしと、同居人である美里さん以外のヒロイン……
 お嫁さん候補の五十鈴ちゃんと矢矧さんでお送りする予定だから期待していてね」
   
――続く――
 
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