「皆さん、初めまして。あたしは王都リニアスの酒場紺碧屋で踊り子として働いているレイラ・サハルよ」
「私はエルザ・フォーフリア。リニカ王国近衛騎士団の団長を努めている。いや、正確には努めていた、だな」
「不覚にも長年の同盟国だったゴラスの政変に気付かず、ゴラス革命軍なる無法者の王都侵攻を防ぐことが出来なかった。まったくもって、不甲斐ない」
「そう肩を落とさないでください。あの状況ではどうすることも出来なかったわ。あたしもフィーナ様を守り切ることが出来なかったんだから」
「いや、レイラは民間人だが私は軍人、それも近衛なんだ。陛下の身を守るどころか、マリエルに預け王都から脱出させることしか出来なかった」
「陛下の御身を守ること為の近衛騎士なのに、まったく本当に不甲斐ない。失態もいいところだ」
「それでも、エルザ様がその身を賭して敵兵を王宮で食い止めたからフィーナ様が脱出する時間は稼ぐことは出来た」
「その結果、彼……アインと陛下が運命的な出会いを果たすことが出来たのよ。結果論だけど、エルザ様の行動はベストだったと思うわ」
「ふっ、そう言ってもらえると幾分か気持ちが楽になるな」
「うふふ、前置きがちょっと長くなってしまったけれど、そろそろ本題に入りましょうか?」
「うむ、確かセールスポイントの説明の任務だったか」
「ええ、フィーナ様とマリエルの後を引き継いで、あたしとエルザ様の二人で2回目のポイント紹介することになったわ」
「題目は……なになに、3人から4人へ。攻略可能なヒロインがプラスされました、か」
「前回はフィーナ様とマリエルが身体を張って紹介したから、今回はあたしとエルザ様が身体を張る番ね」
「ふむ、陛下と同じようにヒロインとして扱われるのは、さすがに畏れ多いのだが……」
「それはあたしも同じです。けど、フィーナ様に比べたらボリュームが劣りますが、あたしとエルザ様にも個別のエンドとエピローグがある立派な攻略キャラです」
「ですから、しっかりとあたし達のことをお客さんに伝えておかないと」
「そうだな。私のような無骨な女のことを詳しく知りたい者がいるとは思えないが、陛下の後に続かねば武人の名折れ、レイラの言う通り、私の事を皆に伝えよう」
「うふふ、さすが緋色の勇者、そうこなくては」
「その呼び方はやめてくれ。周囲が勝手に呼んでいるだけで私は勇者などではない」
「今までの武勲を考えれば十分勇者と思いますけど、まあ、その話は今は置いておいて、さっそく2回目の紹介を始めましょう」
「うむ、了解だ」
 
 
 
「と、まあ、こんな感じで攻略可能なヒロインが前作の3名よりも1人増えて4人になった、そういうことね」
「ふむ、セールスポイントのタイトル通り、簡潔なまとめだな」
「ふふ、いいんですよ。エッチできる相手が3人から4人に増えた。ただ、それだけのことですから」
「でも、お客さん達にはメリットしなかない嬉しい話でしょう?」
「まあ、そうだな。戦においても選択肢が増えるのは良いことだ。特にレイラはbootUP!ブランド初の褐色ヒロインらしいからな。期待も大きいだろう」
「ふふ、そんなことを言って、あんまりプレッシャーをかけないでください。あたし、年増で乙女じゃないんですから……」
「いや、男の中には、経験豊富な年上女性に優しくリードされるのも悪くないという者も多いらしい。無骨で男の相手もしたことのない私よりマシだろう」
「無骨だなんて、エルザ様はプロポーションも抜群の美人ですよ。踊り子をやっているあたしが見ても見惚れてしまうほどです」
「世辞はいい。私に女としての魅力がないことくらい自分でよくわかっている」
「はぁ、こんなことを言っているけれど、エルザ様はとても魅力的で包容力もある女性だから、お客さんはエルザ様をいっぱい愛でてあげてね」
「お、おい、レイラ、余計なことを言うな。そんなことを言って、期待外れだったらどうするんだ?」
「大丈夫ですよ。あたしはお世辞なんて言ってません。本当に魅力的と感じているんです」
「うっ、そんな真顔で言われても……むぅ、対応に困るではないか」
「ふふ、そういうふうに照れた顔も可愛らしくて魅力的ですよ」
「レ、レイラ!」
「まあまあ、エルザ様が魅力的な女性か否かはお客さんの判断に任せましょう。それなら文句ないですよね?」
「むぅ……」
「くすくす、それでは2回目のセールスポイントの説明はこのくらいで終わりにしましょうか」
「最後に一応、捕捉しておくわね。攻略キャラは4人に増えたけれど、本当の意味でメインヒロインはサブタイトルにもなっているフィーナ様よ」
「あと護衛役として最初から主人のアインの側にいるマリエルも金髪ヒロインの双璧として陛下に並ぶHシーンのボリュームがあるな」
「フィーナ様達との合流が遅くなってしまうあたしとエルザ様は、2人に比べると、シナリオやHシーンのボリュームが劣ってしまうけれど、その辺りは許して」
「水晶の女王と謳われる陛下の物語なのだから仕方あるまい。私とレイラのHシーンをもっと見たい、そう思った者は開発の人間に直訴してくれ」
「なんらかの形で皆の願いが叶うかもしれないからな」
「そうね。あたし達ともっともっとLOVEエロしたいお客さんがいたら、いっぱい直訴して、流れを変えて欲しいわ」
「次回は『ははむすを未プレイの方でも楽しめる内容』の解説を、陛下が自らマリエルを伴って説明なさるようだから期待していてくれ」
「うふふ、またのおこしをお待ちしています」
 
——セールスポイント③へ続く——