「みんな、初めまして。鈴谷家の長女、春佳です」
「次女の冬花。よろしく」
「三女の夏希よ。よろしくね」
「鈴谷家の遠縁に当たる初瀬永遠といいます」
「あの、私なんかがこの場にいてよいのでしょうか? みなさんとは姉妹でもないですし、題目にある
フレッシュとは程遠いと思うのですが……」
「いいんです。永遠さんとは昔から家族ぐるみのお付き合いだし、わたし達3人から見ると、姉のような
存在だったんですから」
「それに一回目の紹介は、ヒロインみんなで挨拶するって決めてたから」
「そうですよ。『みつあね』のいい所を紹介していく大事なコーナーなんだから、永遠さんにいて貰わないと
困ります」
「はい、わかりました。みなさんがそうおっしゃるのなら、喜んで参加させて頂きます」
「それでは改めて、攻略可能なヒロインであるわたし達4人でセールスポイントの第一回目を始めていくわね。
えっと内容は……」
「母三昧から姉三昧へ、フレッシュしたヒロイン達、でしょ」
「春姉、台本、ちゃんと読んできたわけ?」
「え、ええ、もちろん読んできたわよ。流し読みだけど……」
「春姉、それじゃ意味ないから」
「うぅ、だってアルバイトがあって忙しかったんだもの」
「ご両親がいない間、春佳さんが家事の面倒をみていらっしゃるんですから仕方ないのではないでしょうか。
その分、私達でフォローしていきましょう」
「うぅ、永遠さん、ありがとうございます」
「まあ、家事のことを出されちゃうと何も言えないわね」
「右に同じ」
「それでは気を取り直して、一回目の紹介をみなさんにしていきましょう」
「さっき冬花が言ってくれた通り、今作『みつあね』のコンセプトの一つとして、ヒロインのフレッシュ化って
いうのがあったの」
「『ままはは』に『ままはは2』、途中で『あまいえ』を挟んでるけど、ここ数年で見ると、
人妻や熟女ヒロイン押しが強い作品ばっかだったじゃない」
「そういうジャンルが好きな人はそれなりにいて、商業的に失敗というわけじゃなかった」
「でも、同じ年上でも『姉』系ヒロインをメインにしたゲームがやりたいっていう声も多かったのよね」
「うふふ、未亡人の私にとっては耳が痛いお話ですが、ユーザーのみなさんのお気持ちも理解出来ます」
「bootUP! を代表する作品はなんといっても『あねいも』スリーズだと思いますから。
お姉さんヒロインがいいと言う方が多いのは当たり前かと」
「そうですよね。そこで企画段階から、姉ヒロインが好きなみんなのリクエストに応える作品にすることが
決まったの」
「なんでも企画やってる長野ヒロユキの頭の中には元々、姉ヒロインをメインにした『ふたあね』の後継作品の
構想があったみたい」
「そうなんだ。だから、結構、早い段階で企画が決まって、あたし達3人が産まれたのね」
「ん、そう聞いた」
「でも、『ふたあね』の続編というわけじゃないのよ。世界観の一部は共有しているけど、時間軸も違うし」
「あと、珍しくちょっとだけファンタジーな要素が入っています。もちろんLOVEエロという
大きなテーマの邪魔にならない程度ですが」
「でも、双子の姉ヒロインだから『ふたあね』、3姉妹だから『みつあね』は、凄く安易な感じ。
長野ヒロユキって人、もしかしてテキトー?」
「こら、冬花。わたし達の生みの親に失礼なこと言ったらダメでしょ。それと安易じゃなくて、
わかりやすい、って言わなくちゃ」
「うふふ、名は体を表す、ですね」
「そうだね。ごめん……」
「普段、ふわふわしてるけど、たまにお姉ちゃんぽくなるよね、春姉って」
「夏希、お姉ちゃんぽくじゃなくて、夏希と冬花にとって本当のお姉ちゃんよ、わたしは。にっこりにこにこ」
「う、うん、それはよくわかってるってば」
「というわけで、今作『みつあね』は、わたし達3姉妹と主人公である、はあ君とのLOVEエロ物語と
いうことになってるの」
「ちなみにあたし達3人とも処女だから。どう、フレッシュでしょ?」
「ちょっと、冬姉。永遠さんに失礼でしょ!」
「それを言葉にする夏希こそ、失礼だと思うけど」
「うふふ、いいんです。私、みなさんがとても羨ましいです。ですが過去を後悔はしていません。
夫も息子も、私にとって大切な宝物でしたから」
「永遠さん……」
「あっ、すみません。余計なことを言って場を暗くしてしまいましたね。春佳さん達3人と疾風さんの
LOVEストーリー、どうなるのかとても楽しみです」
「正確にはLOVEじゃなくて、LOVEエロストーリーだけどね。疾風ってば、ああ見えて欲望を滾らせた
エロ小僧だから」
「確かにそうだけど、そうしむけたのは冬姉じゃないの? あの手この手で疾風を挑発してた気がするんだけどなぁ。
たとえば、こんなふうに……」
「そういう夏希こそ、こんなふうに直球ど真ん中で疾風を誘ってる」
「なっ!? こ、これはっ、そのっ、疾風はどうしても、パ、パンツを見たいっていうから仕方なく、よ」
「冬花、夏希、二人ともお姉ちゃんとの約束、はあ君不可侵条約はどうなったのかなぁ?」
「いや、あたしは疾風をからかっただけで、アプローチしてないから」
「あたしだって、疾風に拝み倒されて仕方なく見せてあげただけど、アプローチはしてないわよ」
「けど、春姉も事故を装って、結構、際どいことしてる気がする。ほら、こんな感じで……」
「わわっ!? ちょっと待って。それはわざとじゃないわよ? ホントに偶然の事故だったんだから!」
「まあ、おっぱいポロリは事故としても、その前に両手を砂浜に着けて、さりげなく、その大きなおっぱいを
アピールしてなかった?」
「し、してません! もう、お姉ちゃんを二人と一緒にしないで」
「……」
「……」
「ああ、も~う二人ともそんなにジト目でみないで。海での出来事はホントに事故だったんだから!」
「うふふ、みなさん、若くていいですね。いかにも青春っていう感じがして羨ましいです」
「そんなこと、永遠さんだって、まだまだですよ。第二の青春が始まるかもしれないじゃないですか」
「うん、確かに。みんなで海に行った時も、かなり大胆な水着を着て疾風の気を引いていたし」
「あっ、そ、それは違うんです。その、みなさん、とてもお若いですから負けていられないなと思って……」
「決して、疾風さんの気を引こうと思って、あんな水着を着てきたわけではないんですよ?」
「でも、わたし達にはない大人の魅力というか、色気を感じせられちゃいます」
「うん、こんなドスケベなバディを身近で見せつけられたら、疾風じゃなくても大抵の男はKOされると思う」
「はぁ、なんだかあたしが一番子供っぽい感じがして、ちょっと落ち込むかも。
はぁ、もっと色気のあるパンツにしようかなぁ」
「あの、みなさん、そんなに落ち込まなくても……お話の中心は私ではなく、みなさんなんですから」
「そう言われても、永遠さんってホントに綺麗だから」
「神秘的な雰囲気で、夢海大社の巫女。設定からしてイイ」
「けど、永遠さんの女性としての魅力は、あたし達が理想として目標にしてる所もあるから、あたしは永遠さんが
いてくれて良かったと思うけどな」
「そうね、永遠さんは昔からわたし達3人の、ううん、はあ君も含めたわたし達4人の憧れだものね」
「うふふ、さすがに持ち上げ過ぎだと思いますが、みなさんにそう言って貰えるのは、素直に嬉しいです」
「うふふ、よかった。はあ君と姉弟じゃなくて恋人同士になれる可能性があるのね」
「う~ん、血筋的には従姉妹同士だからアリと言えばアリなんだろうけど、物心ついた時から姉弟として育ったきたのに、
倫理的にいいのかなぁ」
「アリ。恋や愛に理屈は不要。本能の赴くままに生きること。それが一番」
「も~う、春姉と冬姉がそんなんだから、あたしがしっかりしなくちゃって思って、いつも貧乏くじ引いてるだからね」
「ですが、冬花さんの言っていることも一理あります。誰かを好きになるという気持ちや感情は、理屈で説明できる
ものではありませんから」
「さすが本職の巫女さん。言うことに説得力がある感じ」
「どちらにしても、選ぶのは、はあ君。そのことに関しては、冬花も夏希もわかってるんでしょ?」
「もちろん。疾風があたし以外を選んでも文句はない。ちょっと寂しいけど」
「あたしも。疾風が春姉か冬姉を選んでも、あたしは祝福する。まあ、本音を言えばあたしを選んで欲しいけどね」
「うふふ、みなさんは、強い絆で結ばれているんですね。やはり、私はみなさんのことが、とても羨ましいです」
「永遠さんだって同じです。はあ君が永遠さんを選んでも、わたし達は文句なんてありません。
羨ましいなとは思っちゃいますけど」
「あたしも春姉の言葉に全面的に同意」
「あたしも、永遠さんだったら仕方ないかなって思います」
「みなさん、ありがとう。そう言って頂けるだけど、とても嬉しいです」
「はあ君が誰を選んでも恨みっこなし。でも、選んで貰えるように頑張るけど」
「春姉、それ、条約違反だんだけど」
「まあ、その辺も含めて、みんなには『みつあね』をプレイしてってことでいいと思う」
「ふふ、そうですね。今回のLOVEエロ物語がどう綴られるのか、プレイして頂けるのが私も一番だと思います」
「それじゃ、セールスポイント一回目の紹介はこのくらいにしておくね」
「長くなったけど、要点は3つ。今回はあたし達、3人の姉との恋物語がメインになったゲームだっていうこと」
「夏希、少しだけ訂正。恋とエロの物語、だよね」
「エロって、冬姉、まだ一回目なんだから、もう少し控えようよ。
エロ……じゃなくてエッチに関しての詳細は次回以降で説明するんだから」
「それもそうだね。次回は、過去作にまけず劣らず、魅力的かつスケベなボディのヒロイン達、だっけ?」
「ええ、そうみたい。次回はわたしと永遠さんが担当みたいですから一緒に頑張りましょうね、永遠さん」
「ええ。冬花さんと夏希さんを差し置いて、担当させてもらうのは心苦しいのですが、指名した頂けた以上、
誠心誠意、お役目を務めさせて頂きます」
「えっと、二人で進めるってことは、あたしのいやらしいシーンは晒されないってことでいいのかな?」
「うふふ、残念でした。夏希のエッチなシーンも使うから安心して」
「ええ~、そんなぁ」
「まあ、想定の範囲ないだから今さらって感じ。夏希、諦めが肝心」
「はぁ、もうどうにでもなれって感じ。春姉と永遠さんに任せるわ」
「くすっ、お姉ちゃんは任されました。それじゃ、今回はこのくらいで終わりにするわね」
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セールスポイント02 過去作にまけず劣らず、魅力的かつスケベなボディのヒロイン達
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