「みんな、久しぶり。鈴谷家の三女、夏希よ。2回目を紹介した春姉と永遠さんに引き続き、今回3回目の
 セールスポイントの紹介をさせて貰うわ」
「右に同じく、3回目の紹介をすることなった次女の冬花。細かいことは夏希が丁寧に説明してくれると思うから、
 夏希の話をよく聞いて」
「ちょっと、冬姉! 全部、あたしに投げないでよ。台本では二人で説明していくことになってるでしょ!」
「ん~、それはわかってるけど、バレー部の練習、ハードだからあたし、クタクタで力が入らない」
「あたしだって、陸上部の練習で疲れてます!」
「でも陸上部って朝練ないし、全国常連のバレー部は練習時間も多いから」
「うっ、それはそうだけど……そんなんじゃ、冬姉のファンが悲しむじゃない。ファンが減ると、疾風になって冬姉を
 選択してくれる人が減っちゃうよ?」
「みんな春姉や永遠さん、そしてあたしのルートだけプレイして、冬姉のルートを遊んでくれないかもしれない。
 それでもいいの?」
「ん~、それは困る。っていうか嫌」
「それなら、シャキッとして。あたしと一緒にセールスポイントの紹介をしよ」
「……はぁ、わかった。人前で喋る、ましてや説明するのは苦手だけど、頑張ってみる」
「うん、そうして。それじゃ、さっそく3回目のセールスポイントの紹介を始めるね。
 3回目のコーナーの内容は……」
「エロゲーならではのマルチな展開を見せる濃密なLOVEエロ物語って書いてあるけど、どういう意味?」
「もう、台本に書いてあるのに……まずはマルチな展開っていうのは、春姉と永遠さん。そして、あたしと冬姉4人が
 全員がメインヒロインってこと」
「? そんなの当たり前のことじゃない? 今までの作品だって、そうだったと思うけど?」
「そうだけど、改めてエロゲーのどこがいいんだろうって、説明したいみたい」
「ほら、恋愛モノって小説、アニメ、映画、漫画、どれをとってもヒロイン……主人公と最後に結ばれるのは一人だけ
 じゃない?」
「その他は、いわゆる負けヒロインって言われちゃうの冬姉も聞いたことない?」
「ああ、聞いたことあるかも。確かに自分が気に入っているキャラが負けヒロインになると、結構、ガッカリすること
 は多いね」
「そうそう! あくまで原作者の意志によってヒロインの勝ち負けは決まっちゃう。でもエロゲーってマルチルートが
 基本じゃない?」
「まあ、全てのゲームがそうじゃないけど、多くのゲームはメインヒロイン……結ばれるヒロインはユーザーが任意で
 選択でしょ」
「うん、確かに……もしかして、意外と貴重だったりする?」
「まあ、各ヒロインのお話を全て小説にしたり、映像化するっていう力技もあるけど、基本的には無理よねぇ」
「人気の有無にかかわらず、作者のプロット通りに、最後は決められたヒロインとくっつくしかない」
「けど、エロゲーは……少なくともこの『みつあね』は違う。あたしも冬姉もメインヒロインになるルートがあって、
 疾風と結ばれるでしょ」
「確かに。エロゲー……ごめん、時代に乗り遅れた存在かと思ったたけど、いいところあるんだ」
「もう、失礼なこと言わないの。メーカーさんは、一人でも多くの人に楽しんで貰おうと一生懸命作ってるんだから」
「ふふ、そうだね。でも、このゲームは楽しむ意味合いがちょっと違うかも。主にシコシコ出来るか否かで頑張ってる
 気がする」
「そ、そんなことないわよ。まあ、エッチが多いのは否定はしないけど」
「でも、あたしと冬姉はもちろん春姉と永遠さんと、疾風のラブラブなシーンが描かれてるんだから」
「LOVEエロゲーのLOVE部分だね。まあ、イベントCGの比率だと、LOVEが3、エロが7くらいだけど」
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
 
   
   
 
   
 
 
 
   
   
   
「はぁ、わかっていたけど、疾風の奴、あたしだけじゃなくて春姉や冬姉、それに永遠さんにも手を出していたのね。
 ホント、いやらしんだから」
「マルチルートだから仕方ない。あたしから見れば疾風は、春姉と夏希、永遠さんに手を出していたってことになる」
「夏希を選んだ疾風、あたしを選んだ疾風、春姉を選んだ疾風、永遠さんを選んだ疾風。みんな、違う疾風。
 パラレルワールドだから」
「はいはい、わかってます。でも、こうやって神様の視点で見ると、やっぱり複雑な気持ちになっちゃうのよね」
「くす、夏希はヤキモチやきだね。というより、心が狭い?」
「うっ、そ、そんなことっ、ヤキモチはともかく、心は狭くないです!」
「これでも、春姉や冬姉が疾風と幸せになってるシーンを見て、二人ともよかったねって、そう思ってるんだから」
「わかってる。夏希は疾風の事が大好き。でも、あたしや春姉の事を大切に想ってくれてる。そのくらいわかるよ。
 姉妹なんだから」
「冬姉……もう、そんなこと急に真顔で言われたら恥ずかしいってば」
「照れることないのに。けど、そこが夏希のいいところだよね。きっと疾風も夏希のそんな可愛いらしいところに
 惹かれたんだと思うよ」
「はぁ、いい意味でも悪い意味でも冬姉ってストレートっていうか、自分の気持ちに素直だよね。
 思ったことをズバッて言って」
「あたしよりも先、ずっと前に疾風とちゃっかりキスしてるし……疾風が好きになるのも納得かな」
「あたしと夏希。春姉と永遠さん。みんな、それぞれいいところ、悪い所がある。けど、みんな魅力的だと、
 あたしは思ってる」
「だから後は疾風次第。あたし達4人の中から、誰を選ぶのか。その選択次第にLOVEエロ物語は分岐していく」
「そうだね。それが、エロゲーならではのマルチな展開。今回のセールスポイントなんだよね」
「そういうこと。あたし達は疾風に選んで貰えるのを待ってるだけでいい。どこにも逃げたりしない。
 ここを見てくれてるみんなのこと、ずっと待ってる」
「というわけで、3回目となるセールスポイントは、そろそろ終わりにするわね。次回はラストになる4回目!」
「あたしと夏希に春姉と永遠さんが加わって4人で紹介するから」
「期待して待っていて。ちなみに公開予定日は10月18日(金)。マスターアップした後、発売一週間前だから
 期待して待っててよね」
「と言っておきながら、マスターアップ出来ずに再延期の可能性が……」
「もう、冬姉ったら不安にさせるようなこと言わないの」
「いや、可能性の問題を指摘しただけ。ほら、社屋が火事になったりとか関東で大きな地震が起きたりとか、
 この世はいつ何が起こるかわからないから」
「そんなこと言っていたら、なにも出来ないじゃない。毎日を一生懸命生きて、やるべきこと、出来ることをやる。
 部活と一緒よ」
「くすっ、そうだね。ラストは魅力的なヒロインとの怒濤の勢いで繰り返される濃厚なエロシーンの数々……」
「あたし達のエロシーンのオンパレードになるから期待していいと思うよ」
「それじゃ、今回はこれで終わりにするね。次回は春姉達を含めた4人で紹介するから期待して待っていてよね」
「じゃ、またね」
   
 
【 セールスポイント04 魅力的なヒロインとの怒濤の勢いで繰り返される濃厚なエロシーンの数々 】